お彼岸(ひがん)

 彼岸(ひがん)とは、念仏(ねんぶつ)の教(おし)えをいただくものが、いのち終(お)えて生(う)まれていく さとりの世界(せかい)。仏(ほとけ)となった懐(なつ)かしい方々(かたがた)がおられる、阿弥陀如来(あみだにょらい)の西方浄土(さいほうじょうど)のことである。

 善導大師(ぜんどうだいし)〔613~681〕はお示(しめ)しになる。

 

  西(にし)の岸(きし)の上(うえ)に人(ひと)ありて喚(よ)ばいていわく

   なんじ一心(いっしん)正念(しょうねん)にしてただちに来(きた)れ

   われよくなんじを護(まも)らん

 

 阿弥陀如来(あみだにょらい)は、「必(かなら)ず救(すく)う、われにまかせよ」と、西(にし)の岸(きし)より喚(よ)びかけておられる。如来(にょらい)の喚(よ)び声(ごえ)は、南無阿弥陀佛(なもあみだぶつ)の名号(みょうごう)となって、今(いま)この私(わたくし)に届(とど)いている。

 如来(にょらい)に抱(いだ)かれ、先(さき)に浄土(じょうど)へ生(う)まれた方々(かたがた)に導(みちび)かれて、彼岸(ひがん)へと続(つづ)くただ一(ひと)つの道(みち)、念仏(ねんぶつ)の道(みち)を歩(あゆ)むのである。

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